基本的に小心者とされてる彼ですから
最後の方に語った言葉は一世一代の強がりだったのだろうなと思います。
私の好きになったグラハム・エーカーってどうだったかなって
色々と考えてみたんですけど、1期の最終回の姿に結集される感じなんですよ
どうしようもなく自己矛盾を抱えて歪んでいった存在で
マクロな視点よりは徹底的にミクロな部分というか個をとるタイプ。
歪みの原因も彼の上昇志向や仲間達への親愛がガンダムとの戦いで
反転していっただけでそれ自体は悪いものでもなにもないという感じ。
いつも手の届かない空に子供みたいなあこがれで手を伸ばしているのに
最後の最後は真っ暗な宇宙で一番強い存在相手に命を賭けている。
デフォルメの強い描写なのに凄い強烈に人間らしい人だなあと。
成長して変わって落ち着いていくんだろうな、それはそれで寂しいけど
彼が生きていく上には大事なことなんだと思っていたグラハムが
上にあげたような見ててハラハラギリギリするけど惹きつけられてやまない
もどかしい生き様を今回も別の形で見せてきたことに衝撃を受けました。
今回刹那の姿をみて自分で自分の生き方の答えを出していったのを見て、
最後まで自我っていうかエゴを確立させ続けた人なんだなあと。
凄く俯瞰視点で全体をながめてそれを世界と称するをソレビの人達に対し
彼の中の世界の捉え方は個が彼も含め一杯存在して
それぞれに声を発してぶつかり合って形成されてるもんなのかなあと。
そういう人が最後にとった手が己の全部をぶつけて周りの皆の
生きる道をつくるというものだった事には感無量でした。
変わることじゃなくてグラハムはグラハムのまま成長することによって
ガンダムの少年を超えていけたのかな、と。
機体も含め集大成を見せられた感じです。
物凄くカッコよくて大好きなグラハム・エーカー像を見られて
彼に関しては私は満足いったと思いました。
でも感情的に言うならやっぱり凄く・・・寂しいです。